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ZEPHYROS

2026. May16.  Faux Hair Micro String Thong, SKIMS by Kim Khardashian ハリウッドに肉体賛美の流れが来ている。女性セレブリティたちはほとんど裸体でドレスアップしているが、私は賛成している。何故かと言えば、私も肉体賛美者だからなのだろうな。人体はアートになりうる美しさがあって、男性の身体も、女性の身体も、またそこに分類されない身体も美しいと思っている。もちろん好みはあるのだが、私は芸術やファッションの一部として見ている。 たとえば、Tove Lo - Desire に出演する、Finnbar Love を初めて観たときの背徳感。なにかいけないものを見たかのような衝撃。無駄のないパフォーマンス。自在に動く身体。Julia Fox の非エロスな肉体だからこそ表現できる自発的で解放的なドレスアップ。肉体の持つ力。自由な表現。ファッションの融合。元は裸体で生きてきたはずなのに、どこかでスイッチされ、罪深く、また、魅惑的になった肉体のおかしさ。脱がされたのと、自ら脱いだのとでは大きな違いがある。オブジェクトではなく意志を持った人間が選択した自由であるからこそ安心して見ていられる。 脂肪がなければ色気がないというわけでもないのが肉体の不可思議。そして、露出が大きければホットというわけでもない。色気とは、おそらく持って生まれたものであって、後天的に意識的に纏うことはできない。色気は正体不明だ。だからこそ「気」という言葉がついているのだろう。色という言葉も奥深い。仏教用語をはじめ、多くの意味がある。色なんてついてないのに、「色」には情欲、恋愛、感情、艶、人間的魅力といった意味が当てられてた。色恋、好色、色男、男色、色情。だから三島は『禁色』とつけたんだろうね。 色気とは、感じることはできるのに解読できない神の息吹 。と書いてる間に、ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』と西風の神ゼプュロスを思い出した。これは春の寓意だろうし、実際ゼプュロスは春の訪れを告げる豊穣の風とされる。これが冬の背景だったら台無しだ。日本においても、「春」に性的な意味があるのが面白いと思わないか? 春画、思春期、青春、『永すぎた春』。農耕文化における春は豊穣・生殖・生命力だから、この流れから付けられたのだろうか。西洋生まれのタロットの『女帝...